多数決の魔の法則。
「決めない」という決定も、重要な選択肢の一つである。
良いかどうかは、別として。
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複数の人で物事を決定するとき。
実は「多数決」というのはとてもバランスの悪い決め方らしい。
うろ覚えなのだけど、友人の経済学者に聞いた話。
行きたい国3つのうち、2つを選んで票の多い国に卒業旅行に行こう、という提案があったとして。
どこでもいいのだけど、
※どうやらスマホ版だと表示されない!?
ハ・仏・台(ハワイ・フランス・台湾)
A 213 →こういう行きたい希望順で123つけてもらった場合、をかいてる
B 231
C 321
D 132
E 132
ハワイ/フランス/台湾、一番行きたい国(1の数)に1票いれましょう、だと
ハワイか台湾になる。後にその2国から選ぶことになる。
一番行きたい国二つに(○)を入れましょう、だと下のようになる。
ハ・仏・台(ハワイ・フランス・台湾)
A ○○✖️ →こういう行きたい希望順で12を○にした場合、をかいてる
B ○○✖️
C ✖️○○
D ○○✖️
E ○✖️○
ハワイかフランスが同数になり後にその2国から選ぶことになる。
同様に1、2、3といれているだけなのに、極端にいえば台湾にいきたくないという人が実は下図で3人もいるのに、上の表の決め方でいくとフランスが先に削られる。
ちょっと極端な例だけど、こんな感じで「決め方」によってはマジョリティすらマイノリティに換算されることすらある。
あみだくじを引いて決めようとすれば、あみだくじを引く順番の決め方から決めないといけなくなり、その決め方を決める方法すら、決め方の決め方の決め方を決める方法すら、どこかで公平感が失われているかもしれない。
そんな感じで経済学者の間で何かを決めようとすると、決め方の決め方の決め方で揉めて何も決まらないのだそうな。嘘かホントか。
決め方、というのはなかなかに公平には決められない方法、という事だそうな。
実に、interest。
そうですね、決めない、選ばないという選択肢もアリかもしれません。