ヒールを履く人生
一人で食事をする時の「いただきます」
信念とは、そういうもの。
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ヒールを、履きたい。
よくよく考えてみれば、私は18歳頃からずーっとハイヒール、それも割とピンヒールの多い人生だ。ハイヒールなのに颯爽と?走れる、そういう女性に憧れてきた。
ハイヒールを履くと、走る状況に自分を追い込まないゆとりある時間の過ごし方をする、という前提が抜け落ちていることにはこの際目を瞑る。
もっとよくよく考えてみれば、子どもの、小学校低学年の頃。母の実家は事業をやっていて、背の低い叔母が「つっかけ」代わりにヒールの高いミュールを勝手口に幾つか置いていた。
子供心ながら、それに強く憧れていて、さも「ちょっと靴をわざわざ履くのが面倒だからおばちゃんのつっかけを借りたよ?」というテイで、何度も履いていた。私は割とませた子だったので、お化粧やヒール、そういう、the・大人の女のオシャレ、的なカッコが好きだった。
おかげで18歳、大学からヒールを解禁し、余程でないとスニーカーを履くこともなくなり、なんならスニーカーを履かないから家に靴下も無くなり…(ストッキングとタイツで充分だった)ちょっと靴下に苦手意識すら芽生えてしまった。
で。
そんな、キャンプとか、運動します!みたいな日じゃないとスニーカーを履かない私が。人生初の Live、SMAPの野外でのものにすらヒールのサンダルで行って友達にネタにされた私が。
妊娠を機に、一気にヒールが履けなくなる。
それは、トーゼン。
…ここまで長く、20年弱ヒールで一貫してしまうとね、何がどうって、ヒールの高さ分、足が長くなってると勘違いしたまま生きてる。つまり、スニーカーを履くと、途端になんか足が足りない。長さが、トータルバランスがおかしい。ヒールに合う服しか、持っていない。
そもそも、そもそもが、カジュアルが似合わない。似合おうとしてこなかったから。
まぁ、仕方がない。
背に腹はかえられぬ。という感じで似合わないながらも、スニーカーを選ぶ基準すらよくわからないまま、ぺた靴で過ごし、出産し、育児…ヒール、履けない。そもそも抱っこでヒール、怖いとかもあるけれど、筋力が、落ちている。
持論だけれど、ヒール履いてる時とスニーカー履いている時、完全に筋肉の使い方が違う。
ヒールだと、ふくらはぎの辺り、ちょっと引き締まるとか、体全体、姿勢を正してないと腰や足を悪くする。きちんと、ヒールの重心に体重を乗せて歩かないと、すぐに疲れる。疲れなくなっていた私は、多分それが出来ていた、はず。
だけれども、スニーカーは違う。
あまりにもスニーカー履かなさ過ぎて、最初は靴下履いてもスニーカーで靴擦れしていた。こんな人他にいるのだろうか…。何人もの友人に「いや、スニーカーで靴擦れって(笑)」とツッコまれた。
むしろスニーカーの方が疲れる体質?ともいえる。
育児でヒールをほぼ履かず、けれどワーママ、育休後に復帰してからは、会社にヒールを置いて社内でヒールを履いていた。
長い間履いていない&産後って、バランスの取り方が難しくて、足、震えるんですよ。
ま、それはさておき、ヒールを履く生活に、戻れていたはずなのに。
なんと、去年、念願の電動自転車を購入。
急な坂の上に家がある私は、妊婦中かなり帰宅が大変だった、苦痛だった、ベビーカーもエアタイヤを選び、最初は怖々、ハンドルを離すと我が子死ぬ…と必死で握りしめていた。
その坂を自転車でのぼらないといけない。電動自転車と自分と子どもの総重量は、かなり、重い。坂道途中で止まろうものなら、押しては進めない。
そんな坂なら、もちろん、スニーカーじゃないと危なくて仕方がない、というかスニーカー以外で自転車に乗るチャレンジは怖くてまだしていない。
…私の…ヒール生活…
更に、コロナ禍突入で、会社に突如行けなくなった。→会社の置き靴は、そのまま数ヶ月放置されていましたwww
…ヒールの、出番が、ない。
毎年毎年春夏/秋冬で各一足以上ずつは購入していたはず、、、なのに。履く機会が激減しても、出産翌年には買い出していたのに、
これだけ靴好きの私ですら、こんなに買わなくなるという、コロナ、恐るべし…(今更)
もう最近靴の流行もよくわからなくなってきてるよ…在宅ワーク続きでヒールが似合わない脚になってきたよ…(←太ったw)
一刻も早くヒールを履く人生に戻したいものだ。絶対戻す〜と固く心に誓いなおした。
マノロ、ルブタン、ジミーチュウ、待ってろ、待ってろよ…