灼熱の木曜日/日々、徒然。

日々、思うことを書き綴っています。

仁ーJINーが解決してくれたこと。

長年の心のつっかえが、突然取れた。

人からするとしょうもない事で申し訳無いのだけど、数日前にね、突然思い立って昔のドラマを観たんですよ。Amazon primeで。

「仁」という、日曜ゴールデンにやってた10年くらい前の、大沢たかお綾瀬はるか中谷美紀の。江戸時代へ現代の医者がタイムスリップする、アレ。

 

観てた当時はseason1しかやってなくて、タイムスリップした原因とか、その後とかにさっぱり触れず、作り込みがめちゃくちゃ良かっただけに、最終回を迎えた時に絶望した。え、何一つ解決せずに終わり?終わりってナニ?来週から私この中途半端な気持ちでどう生きていけばいいの???という気分で。

 

数年後に仁のseason2を放送していたみたいだけど、またあの絶望的な何も解決しない理由も明白にされないあの気分を味わうのがイヤで、その時は観なかった。

 

あれから、10年。(2011に放送してたからホントに10年経過してた…)

 

勝手にseason2だと思い込んでたのに、「完結篇」だった。ホントにふっと、観たくなって観てみた。めちゃくちゃ綺麗に完結させていて、全てがすとん、と腑に落ちた。

 

ものすごーくスッキリしたと同時に、何故か観終わって数日経つのに、何かカケラが突き刺さったままだ。気持ち悪かった「後腐れ」とは全然別の。

 

仁は、私の人生の時間まで10年分巻き戻してしまった。ドラマ観ていた時の感性とかが、良くも悪くも蘇っていて、ものすごく、苦しい。

 

そんなつもりじゃなかったのに。

 

ネタバレにもなるだろうから今更だけど、観たい人はこの後注意ね。

 

歴史に取り残された、というか、歴史側が自分を取り残して、名残を、繋がりをなにかしら探そうとする皆方仁。

一方で、仁に取り残された、過去を生きる、生き抜く橘咲からの、途切れ途切れの記憶の手紙。

 

多分、私一気に、橘咲の心境に憑依した、というか。10年も経って、激情が抑えられなかった過去の恋愛から、記憶が薄れているかのような、緊迫感。

しんどすぎて、生きてる数十秒すら辛くて、前に進むしか無いと思いつつ前がどっちかを見失っていたあの過去たち。

感情の起伏が激し過ぎて、身体の一部がもぎ取られたかのような、その恋愛と訣別しようとしてた時間。自分の記憶力の良さを呪った日々。

 

でも、消したい、消さなければ次に進めない記憶は、同時にとても愛おしくて、もう次に進んだ自分からすると、脳裏に書き留めておきたい、決して消えてはいけない記憶で。

 

身勝手に、消えて欲しかった記憶は、

激情が薄れている今書き留めておかないときっとこの先忘れてしまう。

 

未来に、ドラマみたいに宛名の本人が読むわけでもないのに、どうしても消えてほしくはない。

 

多分ああいうふうに人を愛したことも無ければ自分を振り返ってドツボにハマって悩み抜いた事もない。

勿論夫と子どもはとても大好きだけれども、あの時のあの感情は種類も方向性も。全く違う。あの感覚にはもう二度と生きてるうちにはならない。

 

とても大事な、そういう宝物のような記憶が、私にはある。

あの時間かあるから、生きていけるみたいなところも究極、あったりする。

 

インスピレーション、じゃ、ない、なんだっけ。咲の記憶に、自分を重ねてしまう。

だから早く、書き留めておかなくっちゃ。

だから早く、書き留めておかなくっちゃ。

 

ーーー

悩んでいいのだ、多分。

まだまだ、考える余地はあるんだ、きっと。

 

 

 

つらつらと、そういう事が書きたかった。

 

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